エンジニアとデザイナについて。お互いを理解しよう。何が違って、何が同じ???

 

社内のエンジニアとデザイナで、考え方の違いに関して議論になりました。

断っておくと、弊社のエンジニアとデザイナの仲が悪いとか、そういった対立構造はありません。あくまで、どういった思考の違いをしているのかな?という前提の元議論(slack上ですけどね)が行われました。

自分の考えを聞かれたときに、なかなかの長文でメモをしたので、この際なのでブログにもまとめました。個人的な考えですので、所属する組織の考え方ではないので、あしからず。

議論のもととなった記事

記事に対する意見

デザイナーとエンジニアがもつ視点の違いとは?の記事に関して、デザイナから「こう言う風に感じるんですかね?あまり理解できなかったのですが…」という意見をもらいました。

僕も理解できなかったです。
あえて、エンジニアっぽいかなとこじつけるのであれば、この記事はひたすらに言葉の定義をしている様に読めます。
「◯◯とは?☓☓である。でも△△は異なるものである」てな具合に。

これは、エンジニアというか理系(特に数学系に多いのかな?)の文章の書き方の1つなだけかと思います。

エンジニアリングもデザインも、ものづくりや仕組みづくりを通して、課題解決する仕事なので、違いといったら単に手段が違うだけなのでないでしょうか。

以下は、とりとめもない駄文ですが、いくつか人の話や本を読んでの自分の考えになります。

言葉の違い

◆デザイン … 課題・問題解決。(特にITでは、情報デザイン、といった言葉で表現することも)
◆アート … 単なる表現、青春、パッション、etc

デザインというと、アートの成分を含んだ物言いを勘違いする人が多いです。(美大生ですら、最初の授業でデザインとアートの違いを学ぶらしいことからもいえる)

デザインが、課題・問題解決を狙うものであるので、エンジニアリングとデザインは兄弟みたいなものという認識です。

デザインと建築美が類似するという話もありますがこれは、アレグザンダーという人が、都市工学のいろいろなパターンを、pattern languageという考え方で提唱しています。これらは、エンジニア界隈で有名な「デザインパターン」という考え方の元になっているときいたことがあります。

無駄なものを省く、重複をなくす(don’t repeat yourselfという言葉があるくらい)という面でも、エンジニアリングとデザインは似たような言葉だなーと思っています。

エントロピー増大の法則から、必死に秩序を守ってるって意味では、エンジニアのそれと、同じ部分多い気がしてるんす。

なお、エントロピー増大の法則というのは、ほっておくと部屋や机が勝手にちらかってしまう現象のことです。

以下補足ですが、「おしゃれ」という言葉ですが、エンジニアに置き換えると「ギーク」・「おたく」といった言葉になるのかな〜と。

◆おしゃれ   :
(良い意味で)よく考えられていて、統制がとれている。課題・問題が解決できそう
(悪い意味で)単におしゃれなだけ

◆ギーク・おたく:
(良い意味で)コンピュータやシステムを原理原則から深く理解している、コードがきれいで統制がとれている
(悪い意味で)おたくそのもの、根暗、コミ症

おしゃれに複数の意味が込められて過ぎているので、もしかしたら、そういう言葉を使わず「よく考えられているね」とか「ユーザーの使い方が想像できそうだね」といった言葉をかけてもらったら嬉しいんですと皆さんに伝えていくだけでも変わってくるかもしれませんね。

蛇足:エンジニアとサイエンスの違い

最後蛇足ですが、ちなみにエンジニアリングと似た言葉としてサイエンスがありますが、これもちょっと違っている認識で

◆エンジニア…世界の課題・問題を解決する
◆サイエンス…世界の真理を解き明かす

`
サイエンスの発展により、エンジニアリングの手段が増えるというのありますが、別物かな〜という感じ。現状の理系大学教育は、サイエンスに寄りすぎていて、実際のビジネスに使えない人材輩出しまくっている。なのでエンジニアリングの分野もきちんと教えていこう、と経団連の偉い人が言っていました。

参考文献

米国のデザイン教育から学んだこと

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