エンジニアマネージャの仕事とは???エンジニアならでは、のスキルってあるの???
エンジニアのキャリアの1つにマネージャがあります。 所謂管理職で、チームや組織の運営やメンバーの成長、メンバーの力を結集させた成果が求められるポジションです。
エンジニアマネージャとは???一体どういう仕事をする人なのか???
- 人
- 技術
- プロジェクトマネジメント
の3点がエンジニアマネージャに求められることだと考えています。 それぞれ説明します。
責任を持つ範囲
人
エンジニアマネージャは、技術だけでなく「人」に対して強いコミットメントが求められます。「人」に対してのことということで、正解がないし、一人ひとり違うことなので、難易度は得A・永遠のテーマだといえます。
組織におけるエンジニアリング(=ものづくり)チームのミッションは、なんだかんだいって、技術的な観点でのアドバイスや、サービス・ツールの開発によって組織のパフォーマンス向上やアイディアの実現になります。
そのために、個々人でなくメンバーを束ねる立場としては * メンバーの成長 * メンバーのキャリア開発 を通して、組織のパフォーマンスを向上させていかねばなりません。
そのためには、 * メンバーにあった仕事の割り振り * プライベートや仕事における考え方や調子の把握 * 強みの発見、強みのヒアリング * 将来的なキャリア など観察したり、場合に応じてヒアリングしていかないといけません
技術
マネージャという立場になると、プレイヤーとは違って技術のことを細部まで知るというよりも、技術を理解し適切なジャッジを下すといった仕事がメインになってくると思います。 ただ難しいところで、ジャッジを下すためにはそれ相応の技術的理解が必要です。 マネージメントという仕事をしながら、最新技術をキャッチアップしていく必要があるので、本当に才能があってなんでもできる人なら良いですが、普通の人は大変だと思います。 大変だけどしなければいけないことです。ただ、ある程度技術は正解があったりセオリーがあるので、以下の観点で技術をみていくことが適切なジャッジを下すことで必要なことだと思います。
プロダクト(PM)
- 難易度:C
- 経験しやすい(例:Web運用MTG)
なぜエンジニアのマネージャというポジションが貴重で難しいか???
貴重性でいうと、 * 技術的な観点と管理職観点は大きく異るもの
難しさでいうと、 * 人・技術・PMの3点でいうと、マネジメントをしながらだと技術は圧倒的に伸ばしにくい
- しかし自分よりも技術が弱く、プロダクト観点が弱い人に対して、管理される側は反発を覚えやすい
- 仕事ができない(と思われた)マネージャの言葉は弱い といった部分が関係してくるのではないでしょうか。
どうやってマネージャ的な素養を伸ばすか???
エンジニアMgrの基盤となるのは、技術・PMの部分であり、仕事ができるという周囲から信頼されるレベルが必要です。
人の部分に関して = メンバの面倒をみる
人の部分に関しては、以下のようなことが必要かと思います。
- メンバーのメンターになる、成長を支援する
- 人の観察、興味をもつ
- 技術的部分以外(デザイン、マネジメント、経営)などに興味をもつ
技術の背景を知る・考える
マネージャになると、技術的な部分を伸ばすことが難しいので、プレイヤーのうちに伸ばす必要があります。 細部の理解よりも、「技術の背景」・「できることを理解する」といったことが必要担ってきます。
課題を解決するためのセット(正確性(質)・スピード)が何か?最善は何か?を考えられるレベルがあることが、必要な技術があるといえるレベルになってきます。
例えば、 * ansible自体はわかっていなくても良いけど、それの使われ方やなぜそれが生まれてきたのか * 今はjenkins(CIツール)を使っているけど、どういう責任範囲だっけ?ほかのはないのかな? * AWS等で使っていないサービスを理解する * 目の前のことを、今以上に深める * 動いている、で終わらせずに、一つずつの仕事に対して、深める、必要がある。(広げるのでなくて)
といった部分が必要です。 逆に、流行っているけど時間が取れないからあえて捨てるという選択も必要になってくると思います。
組織やチームの課題を考える
- いつも通り過ぎている道(=いつもの仕事)の中で毎回工夫をいれる
- 同じ仕事でも、+αしていく。
- 自社の技術・仕事の仕方を完全に掌握する
- 他社の事例を仕入れる(意外と、どこの会社や組織も、同じような技術的なボトルネックや組織的なボトルネックになりうるため)
最後に
マネージャというのは役割の1つです。キャリアの終着点ではありません。組織のためにマネージャをやる、つまりそのほうが、価値がだせて、みんなハッピーになるからやるわけです。 もし万が一プレイヤーに戻ったとしても、価値が出せる水準にはいないといけない、というのエンジニアマネージャの難しい、けれどやりがいがある部分ではないでしょうか。 頑張りたいものです。