トップダウン型のチームビルディングとボトムアップ型のチームビルディング

 

チームリーダやマネージャといった職位につくと、複数人のメンバーをまとめ、成果を出すという役割が求められる。そこで必要になるのは、自分自身のプレイングスキルでなく、チームをつくり運営していく技術である。

本エントリは、チームビルディングに対して2つのアプローチを提唱する。どちらか一方だけの視点ではだめで、時にトップダウン、時にボトムダウンというように視点を切り替え、チームビルディングを行う。

チームビルディングの目的をはっきりさせる

そもそもの話、なぜチームビルディングが必要なのか?
使い古された考えであるが、その人数では到底達成できないような目標を達成するため、といえる。

そのためのアプローチとしてチームビルディングがあり、1+1を3、あるいは4、それ以上と大きくし、困難な目標を達成する。

仮に、1人で達成できるような仕事や、協力することなく達成できる仕事であれば、チームビルディングは不要だといえる。

では、実際にチームビルディングはどのように考えればよいか、2つのアプローチを説明する。
* 目的から逆算してチームを作るトップダウン型のアプローチ
* メンバーの強みを伸ばし、チームの総和を大きくするボトムアップ型のアプローチ

トップダウン型のアプローチ

トップダウン型のアプローチは、チームが達成すべき目標から逆算し、必要な役割を定義、そこに人を当てはめていくスタイルである。ガチガチに役割を定義して、メンバーを割り当てていくので、極端な場合(※1)だと、人を部品のように扱ってしまうこともあるので注意が必要。

短期的に、チームで目標達成を目指す場合に有効なアプローチである。
特徴を表にまとめる。

※1 実際にあって多少嫌な思いをしたことがある

メリット デメリット
・役割が明確になるので目標達成に向け無駄が少ない
・短期の目標達成に向いている
・そもそも役割を担えるようなメンバー構成でないといけない
・人を人と思わない風なやり方をしてしまうことも

ボトムアップ型のアプローチ

ボトムアップ型のアプローチは、メンバーの人柄・強み(強みになりそうな性格も含む)・伸ばしていきたい方向性などを最大限加味して、チームビルディングを行う。
もちろんビジネスなので、好きなことばかりはできないが、好きなことや得意なことをするということでパフォーマンスが上がりやすいともいえるので、目標達成に寄せる必要はあるが、僕自身が好むアプローチである。

同じく、表に特徴をまとめておく。

メリット デメリット
・メンバーの強みを伸ばし、補完関係をつくるため、最終的な総力は増しやすい
・チームやメンバーの入れ替わりが激しいと成立しにくい
・成熟に時間がかかる
・短期の目標達成には向きにくい

まとめ

私自身は、型にはめられるのがあまり好きではない、自分の嫌なことを強制するのを嫌う、という性格でボトムアップ型のアプローチをとることが多い。これは、トップダウン型の考え方が弱くなりがちともいえる。

チームビルディングに興味のある方は、何かしら目標達成に責任を持っている方だろう。
ビジネスやスポーツ、どれくらいの期間で、どのような結果を出したいのか、そして制約条件(人の入れ替わり、自分が入れ変わるまでの時期)なども加味して、適切にチームビルディングを行っていければ。

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