エンジニアとして働く。ごく普通のエンジニアの生存戦略。
半年ほど前に、自分のキャリアについて迷走した時期がありました。
- エンジニアとしてものづくりを中心にキャリアを積んでいくのか?(ちなみに現職はエンジニア)
- マーケターや営業といったサービス提供側にまわるか?
- ディレクタとして、プロジェクトの方向性や進捗を管理するスペシャリストになるか?
振り返ってみると、迷走していたのは時期にはこんな事を思っていたと思います。
- 自分自身に自信がない。エンジニアとして他人と比べて誇れる成果や経験がない。
- 自信が持てない、なんとなく起業という漠然とした夢がある。
- 自信が持てる「何か」がどこかに転がっているのでは?といった漠然とした考え
で結局今は、エンジニアとしてきちんと仕事ができて評価されるようになりたい、と思うようになりました。
迷った経験はかけがえのないものだったし、そこで一生懸命自分の生存戦略・組織に対して出せる価値を考えたことで、納得できたこともあります。
この記事では、迷いながらも、結局エンジニアとしてがんばろうと決めた僕が、エンジニアとして生き残るためにやっていこうと決めて実践していることを紹介したいと思います。
目の前の仕事に一生懸命になる・結果を出す
目の前の仕事に一生懸命になると良いと思います。不安なときは、資格を取ろう・新しい技術を学ぼう・何かすごいことをしてやろう、といった感情が芽生えがちではないでしょうか。
自分ほど、自分に与えられてた仕事に精通している人間はいないと考え、やりぬきましょう。
- 納期を宣言する
- 宣言した納期を守る
- 仕事の依頼者には、細かく進捗を行い、抜け漏れやズレがないか確認する
- バグは出さない(できるだけ)
- ドキュメント(概要・デプロイ手順・注意事項、など)がなければ書く。
- テストコードがなければ書く
書き出してみると、なんと当たり前のことだと思うかもしれませんね。心がすさんでいるときは、こういった当たり前のことを忘れがちなので注意したいものです。
目の前の技術でプロフェッショナルになる
ものの本には、毎年新しいプログラミング言語を勉強しようとあります。偉人の言葉なので非常に重いです。新しく技術を身につける姿勢は、尊いものです。もし周りの人が、新しい技術にチャレンジしているのであれば、僕自身は応援したいな、と思います。
ただ注意したいのは、「あなたは目の前で使用されている技術に対して本当にプロフェッショナルであるか」という問に自信をもってYesと応えられるか、という点です。
新しい技術は、気を紛らわせるには最適だと思います。新しい技術は、何かしらの課題(大抵は、複雑すぎるものをシンプルにした・遅すぎる処理を高速化した、など)を解決しているので、学んでいてエキサイティングです。あるいみ、麻薬(といっても僕は麻薬は試したことがないので、せめてアルコールでしょうか)のようなものではないでしょうか。
目の前の技術に紳士に向き合うべきと知りました。いろいろな技術をなぞるだけでは、本質はつかめないし、各プロフェッショナルには到底勝てないと思います。
- 言語仕様、ライブラリ仕様
- 特徴(どんな問題を解決しているか?なぜ解決できるか)
- 空でかけるほど熟練しているか(調べればわかる、のはその通りだと思います。しかし、基本構文・基本モジュール・OO指向・デザインパターン等は空で書ける程度には、やりこんだといった実績が必要かと思います)
- 標準ライブラリにはどんなものがあるか
ストレングス・ファインダーは「強み」でなく「考えの癖」
私の所属組織では、ストレングス・ファインダーという書籍を使っていわゆる「強み」を特定します。
僕は、この強みと言うやつにさんざん振り回されました。自分自身の強みは
-
最上思考
-
学習欲
-
未来志向
-
自己確信
-
目標思考
です。エンジニアとして知識・経験もないし、ろくな成果も出せない僕のどこが「最上思考」なんだと思っていました。
でも、これって「強み」と捉えると混乱しがちなんですが、「考えの癖」なんですよね。(よく本をよむと書いてあります)。
例えば最上指向だと
- 人の強みを言われてもいないのに、あーだーこーだ考えがち
- 結局は、自分の強みを見つけて行かせたほうが、価値は出せると思っている
- プレゼントとか、振る舞い・話し方・抑揚・構成など、頼まれもしないのに、良いところ・悪いところをかってに評価しちゃう
- よかったところ・感動したところを中心にフィードバックしようとする
- 悪口は基本的に嫌い(どんな人でも良いところがあると思う)
- 人だけでなく、サービスやプロダクトの強み(ユニークな点)は何かを考えることが多い
といった考えの特徴があるとわかりました。それって強みかと言われると疑問ですが、考える特徴・癖なんですよね。
最初から「強み」ととらえると、自分はそんな大層なものじゃないと思いがちですが、考えの癖を活かせないかな〜という視点で考えると、自分に向いている仕事や、仕事の仕方が見えてくるなと思います。僕の考えの癖だと
- 人の成長や変化によって変わった部分を、褒めることができそう。→人の成長に関する仕事
- サービスやプロダクトの良いところに気づく→伝え方さえきちんとすれば、エバンジェリスト的な仕事(魅力づけとか)
- 良い点にフォーカスした技術選定→技術選定のしごと
といった点でしょうか。この部分は、なかなか具体的な例がないので、別の記事でもっと言及したいなと思います。
自分が当たり前にしていることは、他人の当たり前ではない
- プルリクに「なぜ」「何」をきちんとドキュメント化する
- コードにコメントをかく
- テクニカルな部分の説明を、相手の仕事にたとえてわかりやすく説明する
こうしたことって、僕にとっての当たり前で無意識にしていたのですが、他の人にとっては当たり前ではなかったようです。(できるけど、あえてしていないとか、めんどくさいとか、といった理由もあり)。
何が言いたいかというと、自分している行動って意外と他人はシていなかったりします。していても、意識的に(ある意味頑張って)しているようです。
そう行った行動は、本人にとってストレスなくできる活動なので、磨けば光ると思います。周りの人に「◯◯しているのって無意識?意識的?」と聞いてみると良いと思います。そこまであからさまでなくても、観察したらわかることもあるかなと。
自分の当たり前はそうそうかえれないと思います(なにせ無意識だから)。考えの癖と合わせて、それらが活かせるように仕事を考えてみましょう。
最後に
いかがでしたか。僕の事例をいくつか紹介させていただきました。少しでもキャリアや仕事の迷いの解消になれば幸いです。