WordPressを扱うWebエンジニアは一体何をしているのか?

 

2016年9月にメーカー系のSIerから,ベンチャのWebエンジニアに転職しました.(このあたりの話はどこかで).一口にWebエンジニアといっても,非常に多岐に渡ります.キュレーションに代表されるような静的コンテンツを配信するシステムや,業務システム系,エンタメ系等々.その中で,僕は現在WordPressをメインに扱っています.(といっても,PythonやRuby,jsも書きますよ).

転職活動中の僕は,WordPressと聞くと,デザイナさんがHTMLやCSSを書いて,編集さんが記事を書くのかな,くらいにしか仕事に対するイメージが湧きませんでした.(実際に業務となると当然そんなことはないのですが…).

もう少し業務が想像でいていれば,転職前の準備や有給消化中の学習も変わったかな?と思うこともあります.実業務を通してWordPressエンジニアがどんな仕事をしているかわかってきたので,自分と同じようにSIerからWeb系へ転職する人向けにWordPress系のエンジニアの仕事内容を紹介(?)していきたいと思います.

サーバーからフロントエンドまで,セットアップから運用まで.つまり全方位

WordPressときくと,PHPのCMSフレームワークという位置ですから,プログラミング言語としては,PHP + HTML/CSS/jsを想像するのではないでしょうか.当然そういった言語を使った開発もするのですが,それだけではありません.ざっと上げただけでも,

  • サーバーのセットアップ・保守
  • エンジニア開発環境の用意
  • システム構築・実装
  • 広告の挿入や管理
  • デザイナーやコンテンツ作成者のための環境構築
  • PVやCVなどの追跡

などなど.それぞれもう少し掘り下げて見ようと思います.

サーバー管理

システムをのせるサーバーのセットアップや監視,version-up等をします.こんな感じの仕事でしょうか.

  1. AWSやさくらVPSなどのクラウドベンダとの契約
  2. ansibleやchef等の構成管理ツールを使ってセットアップスクリプトをつくる
  3. サーバーのセットアップ
  4. ドメインの取得と適用
  5. サーバーの死活監視 + メールやslackへの通知
  6. サーバーの更新
  7. Webサイトの品質(HTMLの構造やアクセススピードなど)のチェック

 

エンジニア開発環境の用意

いきなり本番環境にデプロイする場合もあると思いますが,実際にはローカルに開発環境を立て,そこで実験することが多いのではないでしょうか.vagrantやDocker等を使うことが多いのではないでしょうか.

本番環境と開発環境に応じて,設定を変更したりもします.

jsやcssの圧縮,scssのコンパイルなどをタスクランナーに登録なども仕事内容になります.

設計・実装

このあたりは,プログラミングを生業にされている方なら想像通りかと.

納品するような設計書・仕様書などのドキュメントを書くことはありませんが,どういったものを作るのか・DBスキーマはどうするのか,ファイル構成は?などいきなり作るのはさすがに大変なので,開発用のメモを書いたりします.

開発スケジュールなども引いたりします.

ツールとしては,google driveやwiki,Redmine,asanaなどでしょうか.このあたりは,開発チームや規模などで変わってきますね.

広告管理・KPI指標の管理

広告ベンダーが発行する広告(実際は,JavaScriptやHTMLタグ)を埋め込んだり,広告の進捗を管理します.

広告進捗のレポート作成(といってもツールで)などもしたりします.

非エンジニアのための環境構築

コンテンツ作成(記事や写真)などの登録管理や,ミスのチェック,SEOワードのレコメンドなど,非エンジニアさんに向けた業務支援などを行います.RubyやPythonでバッチ処理を書いたりもします.(まぁ言語はなんでもいいんですが).

ちょっとしたツールをJavaScript(ReactやElectron)で作ったりもします.

まとめ

WordPress一つとっても,色々な業務やシステム・技術が絡まってきますね.Web業界に転職するような方の少しでも参考になれば.

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